アフグル番外編 ジェンベ日記  

よくあることですが

このあいだ、某ブログにて、アフリカ人ジェンベドラマーによるライヴの紹介があり、そのコメント欄に「やっぱりホンモノは違いますね」なんてコメントが書いてあったんだけど、私のようなホンモノじゃないジェンベドラマーは、そういうコメント(面と向かって聞かされることもある。しかも演奏前に)を聞くたびに、もう慣れたとはいえ、やはり少々は傷つきます。「あれはもう、アフリカ人の血ですね」とかね。
本人は、別に、非アフリカ人のジェンベドラマーに対して特別の悪意があって言ってるわけではない、というのはわかるんだけどね・・・。
ジェンベビギナーの人に限って、結構その手の発言をするんだけど、「それってよう、日本人は決してホンモノな演奏はできないってことは、つまりはあんた自身にあてはまるんだよな」って、言ってやりたくなるんだけど、あまりに無邪気というか無知から発しているとわかるので、たいがいは言いません。言ってもしょうがない気がするし。まさか、自分だけは例外だと思っているのかねえ。
まあ、そういう人は、ドラムクラスに行くにしても、たいがいアフリカ人のクラスに行くから、出会うことも少なくてラッキーなんだけど。でも、そういう人が、もしかして日本におけるジェンベ愛好者のかなりの部分を占めてる?・・・と思うと、やっぱり、ちょっとひいちゃう。
でも、不思議なんだけど、私の経験では、初心者でも「あっ、この人、ひょっとしてセンスある?」とか感じる人は、そういう発言は(少なくとも面と向かっては)しないです。あれはなんでだろう?
礼儀として言わない、「こんなこと言ったらこの人傷つくんじゃないかしら」ということを想像できる程度のアタマはある、ともとれる。そういうこともあるだろうが、しかし、そうじゃないような気もする。
私が、アフリカ人日本人アメリカ人を含めて、いろんなジェンベドラマーに会ったり、一緒に演奏して、おのずとわかってきたのは、「アフリカ人だからうまいとは限らない」という、まあ考えてみれば当たり前の事実。
アフリカ人でも「なんだかな~」って人はいるし、日本人でも「すごい!」って人はいる。むろん逆のパターンもたくさんある。
で、結局それって、いい演奏はいいじゃん、いい音楽はいいじゃん、というとっても単純なことなのよ。ただ!自分自身がそれを判断できるかどうかってことなのね。
そういう感性を持ち合わせている人は、音楽や演奏の感動や印象にしたがって発言する。感性の無い人は、一見音を聴いているようでいて「アフリカ人=ホンモノ=すごい」という、自分のアタマの中のマニュアルにしたがって発言する・・・とまあ、こういうことなんじゃないかしら。少なくとも、演奏を聴いてもらう前に言われるときは、たいがい、このパターンだろうね。正直、うんざりするけどね。
しかし、ジェンベに限らず、外国由来の音楽をやる人は、たぶんどこかで同じようなことを言われたり、あるいは自分自身が壁につきあたる。真剣にやってる人ほど、自分なりに回答というか、自身のあり方をさがして、乗り越えていかなくちゃならない。
選択肢はいくつもあって、正答なんてものはないと思うが、ただ、自分自身について言えば、やっぱり自分はアフリカ人にはなれない。だから、異文化紹介としてのジェンベワークショップ、ジェンベ演奏なんて仕事は、特別の理由が無いかぎり、基本的にはお断りして、信頼できるアフリカ人ドラマーを紹介するようにしています。
文化、言語については、むしろ、機会があればこっちが学び続けていきたいくらいだし、伝統リズムについても、あるところから先はそう。20年近くアフリカンドラムやってるけど、知らないことはまだまだいっぱいあるし、チャンスがあれば勉強したいです。
でも、アフリカ人じゃない自分だからこそ、今、クラスとしてできることがあると思うし、やれる演奏、音楽があるとも思ってます。まあ、こういう話をしだすと長くなるので、このへんで。
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by afgroove | 2009-04-24 16:03
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ジェンベ、アフリカンダンスその他音楽、リズム、身体にまつわる四方山話と日記
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