アフグル番外編 ジェンベ日記  

カテゴリ:ジェンベ( 1 )

皮談義2 張りすぎの障害 健康編

またしても更新が遅れて、見てくれてる人には申し訳ないです。
前回、皮を張りすぎたジェンベを叩くと良くない。特に、これから叩き方を身につけていく初心者の人には良くないんだよ~、と書いて、そのまま終わってたんですね。
これは、音楽上の問題もあるし、健康上の問題もあります。

皮を強く張ると、出る音が高くなるし、カーンという響く音が無くなって、カッ!というアタック音が強くなるから、鋭い高いスラップの好きな人はそうしたくなるよね。ジェンベ始めたばかりの頃は、特に高い音が好きな人が多いし、その気持ちはまあ、わかるんだけど。

皮をどんどん強く張っていくと、ある時点から、明らかに叩いたときの感触が変わってくる。なんというか、それまではわずかながら残っていた弾力が消えて、皮というより板かコンクリートみたいな硬い感触になってくるんですよね。
だいたいハンドドラムってやつは、素手で直接打面を叩くわけだから、強く叩けば当然手にダメージがきます。腫れるし痛いし。
アフリカ流のジェンベの音を出すためには、相当に速いスピードで、強く打面を叩かなきゃいけないんだけど、そうするとますます痛いし、これが硬い打面だと、もちろんさらに痛いことになる(いい音を出すのは、本当はスピードやパワーだけではないんだけど、話を簡単にするために、そういうことにしておきます)。

あ、なかには「叩いてるとそのうち痛くなくなる」という人もいると思うけど、あれは麻痺してるだけで、ダメージはしっかり残ってますからね(笑)。その証拠に、翌日の叩き始めなんかは、泣きたくなるくらい痛いから。

まあ、そんなカチカチの打面をですよ、力を逃がすコツもわからない初心者のうちから叩き込んでるとどうなるか?
自分が思うには、そんな練習を続けていると、意識では叩きたがっても、体(手)が叩くこと自体を嫌がるようになるんじゃないかと思うんですよ。
なぜそう思うかというと、パキパキジェンベを叩いている初心者や経験者によくありがちな叩きかたです。
モーションは大きいんだけど、打面を叩く瞬間のスピードが遅い。あるいは、勢いよく打ち込んでても、打面に手が当たる直前にスピードが落ちている。腕、肩、上半身にかけての動きの連動も悪い。なんだか、自分で自分にストップをかけてる印象すら受ける。まあ、無意識にやってるんだと思うけど。誰とは言わないけどね。
でも、手へのダメージを考えてみれば、そりゃそうだろうと思うよ。体は正直。
そんな叩き方ではしょぼい音しか出ないから、ドラミングとしては問題あるんだけど、手へのダメージは少なくなるからね。

さて、そんな中で、ときどき、根性があるというか何というか、カンカンの硬い打面でもがんばって、スピードつけてガンガン叩き込んでる人がいる。すごいとは思うが、長く続けてると、必ず、手にいろいろ問題がおきてくると思う。
一番に思いつく重大な問題は、白ろう病とかレイノー現象とか言われている症状。ご存知のかたも多いと思うが、指に血が行かなくなる。叩いてると指が真っ白になって、なかなか元に戻らない。長時間血が通わなければ、もちろん指の組織全体がやられてしまう。
寒さの影響なんかもあるだろうけど、やはり叩きすぎ、無理な叩き方が原因になっているんじゃないかな?
もちろん、少々叩いたぐらいではそんなふうにはならないとは思うが、それでも、自分の知人でも何人か、なっちゃった人や、なりかけたっぽい人がいます。
これは、ハンドドラムをやる人にとっては重大な問題で、だから絶対に、無理な叩き方は避けたほうがいいし、硬すぎるものを叩くのも良くない。

ここまで書くと、おそらく「えっ、だってアフリカ人はパキパキジェンベをガンガン叩いてて、なんともないじゃん!」とおっしゃる方もいると思うのですが‥‥アフリカ人も、少し前まではもっと緩いテンションのジェンベを叩いていて、パキパキを叩くようになったのは、本当につい最近の話。80年代、90年代のアフリカントラディショナルやアフリカンポップスの、ジェンベが入ってるCDを聴いてみると、それがよくわかる。自分の先生は古い世代のマスタードラマーだが、やはりそんな話をしてくれてた。
そして、あの人達は日本人に比べて体も強いんだろうなあ、とは思うんだけど、でも実は、その強いアフリカ人ドラマーでも、やはり、パキパキジェンベを叩くことで、手にトラブルが起きているらしいのだ。あまり、おおっぴらにはしないけどね。ノーダメージってわけじゃないのよ。

そういう実情を、「いや、ジェンベはそういうものだから」って、片付けることもできなくはないが‥‥自分はそうは思わない。

手のひらや足の裏は、特別な場所で、体全体につながる神経の反射区やツボがたくさん存在しているし、気の出入りがとても活発なところです。
だから、リフレクソロジーのように、足裏を揉んだり叩いたりする適度な刺激は体を整え健康に良い。
それと同じように、ジェンベの皮を素手で叩くのは、適度な刺激であれば、体にとっても気持ちいいし、健康にもつながると思う。
だが、強すぎる無理な刺激は、手自体を傷つけるのみならず、反射区や経穴、そして脳が感じるストレスなどを通じて、体全体、心身に思わぬ悪影響を及ぼすのではないか?
そういう危惧を感じるのですね。

健康上の問題に限定して書いてみたのですが、ちょっと話が広がりすぎたので、収拾がつかなくなる前にこの辺で止めときます。
次回は音楽上の問題について。
もう少し続きます。
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by afgroove | 2010-10-08 02:55 | ジェンベ



ジェンベ、アフリカンダンスその他音楽、リズム、身体にまつわる四方山話と日記
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