アフグル番外編 ジェンベ日記  

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皮談義1 皮張り合戦

ここんところの猛暑的晴天(雷雨もあったが)で、ジェンベの皮も順調に乾いているようです。どこかで時間をみつけてチューニングをしようと思ってます。
‥‥で、この乾いた皮を締めていくときに、どこまで締めるか=どこまで張りを強くするかが問題になるわけですね。

もちろん、張りが強い=テンションが高いほうが、叩いて高い響きがします。
自分の先生の一人が教えてました。「皮のテンションは、ある程度まで強くないといけない。テンションがある程度高くないと、ジェンベのテクニックが使えない」と。
これはまさにそのとおりで、今、自分がクラスで教え、自分も使っているテクニックは、張りが強いことを前提にしてます。だから、そのテクニックで張りのゆるい太鼓を叩くと‥‥まあ叩けないことはないけど、やはりちょっと合わない。音がよくない。ゆるい太鼓のテクニックはちょっと違ってきます(もちろん共通するところもあるが)。

だから、テンションはある程度はしっかり上げないといけないんだが‥‥この、どこまで上げるかということについては、アフリカでも日本でも、人によって、地域によって、世代によって、だいぶ違ってます。

都市部で活躍するギニア人の、特に若い世代、及びそこで習った日本人は、もうパキパキと言われるぐらいテンション上げてますね。
ある友人のギニア人ドラマーによると、通常なら張って1年もつ皮が、2~3週間で破れてしまう、と言ってました。それぐらい張ってる。もちろん音はパキパキで、触ってみると、皮というより木とかコンクリートみたいな感触です。
なんでそこまで上げるの?と思っちゃうけど、おおぜいでジェンベを叩く中で、自分の音を目立たせようと思ったら、少しでも他人よりテンション上げて、硬い強い通りやすい音にしようというのは、ひとつわかりやすくて有力な方法なんだよね。

もっとも、当然ながら、他のドラマーもそう考えるわけです。他のヤツより上げよう‥‥そうなってくると、と、もう本番前はみんなでチューニング大会。誰が一番張れるか?みんな、ほぼ皮の限界まで行ってるから、さんざん迷った末にひと締めした瞬間、破れてしまうこともある。ほとんどロシアンルーレットの世界(笑)‥‥冗談だと思うでしょう?もちろん、毎回そんなことやってるわけではないでしょうが、そうなった話も実際聞いてます。

最近は、テンションをさらに上げるために(おそらくヤギ皮では高いテンションに耐えられないので)、薄めの牛皮をジェンベに張る人も出てきました。自分も触らせてもらったことあるけど、すごいよね~、牛皮であそこまでテンションを上げられるなんて。
噂によると、1回張ると10年もつか言うけど(10年使ってるヤツなんてまだいねえだろう!とツッコミ入れつつ)、牛皮を張る作業はすごいたいへんだと思う。自分には体力的に無理だろうし。あと、たぶんジェンベのボディも強度的にかなり無理がかかるんじゃないかな。自分のジェンベも、一本ためしに牛皮を張ってもらってたんですが、先日皮をはずしてみたら、大きなひびが入ってました(泣)。
そういえば、アメリカの店とかで、今までとちょっと違う、すごい頑丈そうなボディが出てきてるけど、牛皮張ることも想定してるのかもしれない。無骨というか、戦車みたいで、美的なセンス全然無いけどね。

まあとにかく、ジェンベのみならずドゥンドゥンもチューニング上がってて、アンサンブル全体の音が高くなってきています。
それがいいことか悪いことが‥‥音の好みは人それぞれだけど。自分は個人的にはあまり好きではない。適度のテンションの音が好きです。
偉大なコンガドラマーであるチャンギートとジョバンニのセッション・ビデオの中で、二人がチューニングについて語ってる場面があるんですが、やはり3本のコンガ(低音、中音、高音)のバランスが大切で、チューニングを上げすぎるのは、音がキンキンして良くない、と言ってました(ちなみにそのとき、チャンギートがそれについて、illogicalという言い方をしてたのが面白かった。センス悪いじゃなくて、非論理的とか筋が通らないという言い方)。

とはいえ、若い人がパキパキジェンベに走るのもわからなくもない。鋭くて、攻撃的で、暴力的で、支配的で、ちょっとストリート系の感覚に訴えるものがある気がする。
自分も、コノヤローとか思ってるときは、皮も気持ちも、かなりテンション上げて演奏するもの(笑)。一本くらい、超パキパキを持っててもいいな、なんて思ってたりして。

ただ、このパキパキジェンベを、初心者の人が最初から使うことについては、かなり異論があります。技術的にも健康的にも大きな問題がある。

それについては、次回に続きます。
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by afgroove | 2010-09-14 14:09

皮張り終了!

今日は、半日かけて愛用ジェンベの皮張りをしてました。ついにやりました。実に実に、なんと○年ぶりです(‥‥思い出そうとしたんだが忘れてしまった)。
その昔は、仕事として皮張りも引き受けてたんだけど、すっかりご無沙汰してから幾星霜。自分でも、やり方を覚えてるか不安もあったのですが、さきほど無事に終了しました。ブランクの割りには上手くできたと思います。
あとは、十分乾燥してから、ロープを締めてチューニングすればいいのですが、その段階で破れることもあるので、まだ油断はなりません。なので、写真はなし(笑)!
自分がジェンベ習ってた頃は、ドラマーは自分の太鼓の皮は自分で張るんだ!なんて教わったりして、確かにそれは真実ではあるんだけど‥‥だって、自分が本当に好きな音と、そのための皮の張り具合を追求してくれる人って、結局、自分自身しかいないからね‥‥でも、そんなこと言ったって、試行錯誤でマイスタイルの張り方を会得するには相当な手間と時間がかかるし。毎回ハードな肉体労働だし。ヤギ皮は臭いし。おまけに途中で破れたら全部おじゃんだし‥‥ということで、つい、信頼できる太鼓屋さんに頼んじゃうのもむべなるかな。最近は、腕の良い職人さんもいて、便利になりました。
ただ、今回やってて、好きな音楽を流しながら、時間を忘れて手間のかかる作業に没頭しているうちに、だんだんに自分のジェンベが形をなしてくる、その楽しみは大きかったです。そういうの、忘れてたな。
いい音になってほしいです。
‥‥さて、これで明日は筋肉痛か??(明日出るならまだいいが)
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by afgroove | 2010-09-13 01:12 | 日記

皮張り

今日は、台風のせいなんでしょうが久しぶりに雨になって、自転車が使えなくて少々不便ではあるが、ちょっと涼しくなったしよかったです。
愛用のジェンベの皮が破れてずいぶんたちます。今回は、久しぶりに自分で張ろう、と思いながらどんどん時がたってしまった。
気がついてみると、いい音なのに破れたままになって放置プレイされている愛用ジェンベが、はや数本‥‥本番に使えるジェンベがもう一本しかない。
昔から、腰が重くてなかなか作業に踏み出せないんだけど、そろそろ15周年もあるし、なんとかがんばらないといけません。
それにしても、うちのジェンベは皆古いから、どの子も、そろそろボディに亀裂が入ったりしてます。構造上仕方がないんだけど(宿命的に亀裂の入りやすい弱い楽器だ)、見てるとやっぱり年月を感じますね。
そういえば、先週、中学校で講話と体験ワークショップをやったときに、生徒さんから「ここに置いてある楽器はどこで買ってきたんですか?」と質問があり、「これはバマコで‥」「これはダカールで‥」などとエピソードまじえて話してたら、どんどん昔のことが思い出されてきて、ちょっとしんみりきました。
昔も大事だが、やはり今が大事。太鼓はやっぱり、鳴らしてこそ活きるもの!ということで、皮張りも急ぎたいと思います。
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by afgroove | 2010-09-08 11:45



ジェンベ、アフリカンダンスその他音楽、リズム、身体にまつわる四方山話と日記
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