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アフグル番外編 ジェンベ日記  

パッティパ練習法(ベースの修正)

Emiccさんの質問、回答書いてたら長くなってきたのと、これは他の人にも役立つ情報かな?ということで、改めて本文にアップすることにしました。

「音の強弱は意識すればある程度直せるんですが、タイミングは、揺れてるのが自分でわかっても、直そうとすると今度は逆側に揺れてしまって、どんどんできなくなっていく。
ちゃんとしたタイミングがわかってないというより、わかっているのに思っている通りに叩けないという、問題です。どんな練習をしていけば直せますか?」

ということで、ご質問ありがとうございます!

思ったとおりに叩けないというのは、その原因を探っていくと、体の問題(背中、肩、腕などの無駄な力み、緊張など)とか、感覚の問題(感覚のずれ)とか、いろいろあって、これはその人その人によって違うと思うんですよ。
また、タイミングのずれという話も、数分の一秒という話から、数十分の一秒、数百分の一秒あたりまで、いろいろあって、悩みのレベルはそれぞれ違う。

‥‥とかなんとか、細かく言ってるとキリがないので、ここではいろんなレベルや原因に使える練習法を書いてみたいと思います。


●パッティパ練習法(ベースの修正)

①S・TS・BS・TS・Bを自然に叩いてみる。

②今度はベース(B)をスラップ(S)に変えて同じように叩く。つまりS・TS・SS・TS・Sと叩く。

③BのときとSのときで、タイミングの取り方に違和感があったり、リズム(音の違いを考えない、X・XX・XX・Xというパターン)が違って聞こえるかどうかチェックする。
自分で演奏しながら確認するのはもちろんですが、ちゃんとしたいなら、必ず録音しておいて、それを聴いてチェックすること。他人にきびしく聴いてもらうのもよい。

まあ、同じX・XX・XX・Xでも、S・TS・BS・TS・BとS・TS・SS・TS・Sでは印象はだいぶ違うんだけど、印象じゃなくて、あくまで叩くタイミングね。これが違って聴こえる場合は、ベースのタイミングとスラップのタイミングが違ってるということなので。
なかには、ベースがずれてるために、その次に叩くS・TSもずれちゃって、それをまたなんとかしようとして、全体として流れがガタガタしてる場合もあるでしょう。これを修正する。次いきます。

④スラップバージョンと同じ感覚、同じタイミングでベースバージョンが叩けるように練習する。

ただここで、ただ揺れてるのを反対側に直す、たとえば、タイミングが遅れているからもっと早めに叩いてみる、というやり方では、確かにぶれちゃって上手くいかないかもしれません。
叩くタイミングを前後に調整するというよりも、理想のタイミングを意識して、そのピンポイントの瞬間に打面を打つ!打つべし!と意識し続けたほうがいいかな~?ピンポイントですよ!
そうすると、だんだんそこに近づいていきます。反対側に修正する、という意識の仕方もあるけど、このほうが安全です。

⑤スラップバージョンとベースバージョンを頻繁に切り替えながら、同じタイミングでリラックスして叩けるように練習する

これをやると、手に余裕ができるというか、より自由な感覚で叩けるようになります。はじめはぎこちなかった切り替えが、だんだんスムーズにできるようになる。

①から⑤は、メトロノームにあわせて叩くのもひじょうにいいです‥‥ただし、メトロノームはジェンベにくらべて音量がとても小さいので、これはこれで工夫が必要になるけどね。これは、メトロノーム練習法として、また別に書きますので‥‥。

これで直るきざしがなかったら、あとは個別指導ですね(笑)。
長くなってすいませんでした。よろしくです。
# by afgroove | 2010-08-23 13:40 | ドラミング

パッティパの極意?

昨日のジェンベクラスでもやったんですが、ジェンベリズムに必ず出てくる伴奏で、パッティパってのがあります。スラップ(S)、トン(T)、スラップ(S)の順で、S・TS・・S・TS・・みたいに叩く。ベースの音(B)が入って、S・TS・BS・TS・Bみたいに叩くこともある。手順も二通りあって、それぞれ意味がある‥‥それはいいんだけど、ここで言いたいのは、この中でどの音を響かせたいかってことなんだよね。
まあ、スラップの音が一番出しやすいというか、音量的にでかいし聴こえやすい。トンの音はスラップに比べると響かせるの難しいから、叩いてもらうとどうしてもS・tS・・S・tS・・みたいになるんだけど。実は一番響かせたいのはトンの音です。

も~、しっかり叩いてほしいのよ、トンの音!s・Ts・・s・Ts・・って感じで。でも、それぐらいの意識で叩いて、やっとスラップとトンが同じくらいのバランスで聴こえる。それくらいに思っといてちょうどいいです。
でも、トンの音って、もともと多少デッドな(響きの少ない)音質だし、強く叩こうとして手に力が入ると、ますます押さえつけるような、ぐちゅっ!とした感じになって、かえって聴こえなくなる。そこがやっかいというか、難しいよね~。
自分のクラスでは、オープンに響かせるトンのテクニックもやるけど、ちょっと練習がいります。

じゃあ、ベースはどうなんだ?って言うと、もちろんしっかり聴こえてほしいんだけど‥‥ベースについてはまず、ほとんどの人がちょっと軽く見てるきらいがありますね。まあ、そのまま叩けば(とりあえず)音が出るから無理もないけど。
自分が思うには、パッティパのベースで問題になるのは、音量の前にまずタイミング。たいがいの場合、ベース音を叩くスピード自体が遅いので(叩くというよりは、打面に触りにいく、というぐらいな人も結構いる)、音自体も輪郭がぼけてるし、どうしてもタイミングが重め遅めになってしまう。
ベース抜きでパッティパをやると調子いいけど、ベース入れるとなんか違和感があったり、リズムが遅れたりして調子悪い、という人は、そのへんに原因があるんじゃないかな?
これも地味練で申し訳ないけど、ベースをもっと(スラップやトンと同じくらい)音だし練習して、叩き方を進化させることですね。ベースが出るようになると、面白いですよ。ダンスクラスで自分の演奏聴いてくれてる人はわかると思うけど、アンサンブルの中でも、意外にしっかり聴こえるでしょ?

パッティパ、地味だけど大事ですよ。ダンスクラスやステージでも、音のバランスやタイミングのいいパッティパがくると、リズム全体が締まって、ノリもぐっと良くなる。逆の場合は、推して知るべし。
ジェンベプレイヤーの皆さん、がんばりましょう!
# by afgroove | 2010-08-21 13:06

言い訳しつつ‥

先日、ダンスクラス終わった後で「あのブログどうなってるんですか?」と声をかけていただき、恐縮しております。いや、未だに見ていただいてるなんて嬉しいことなんですが、ジェンベドラミングメソッドなんてすごい大口叩いちゃったもんで、後が続かなくって、そのままになってました。見てくれてる皆さんには申し訳ないです。
まあネタが無いかというとそういうわけでもない。ドラムクラスでもダンスクラスでも、参加者やサポートドラマーの演奏を見て、毎回毎回、問題点を指摘したり、なんやかやアドバイスを考えたりしてるわけですが、その中には確かに、ジェンベやってる他の人にとっても、興味深いものがあると思うんです。
ちょっとずつですね、まあ、ぼちぼち書いていければいいのですが。
# by afgroove | 2010-08-16 01:31 | その他

ジェンベドラミング・メソッド

最近、ダンスクラスのサポートに来てくれるドラマーがまた新しく増えてきました。うれしいことではあります。
誰かダンスクラスに叩きに来て、自分達がそれを受け入れてるということは、その人にすでにある程度の技量があって、叩けるようになっている、ということであります。ダメだとまずクラスで叩かせないし、途中でやめてもらうこともある。
ここで「ある程度」と書いたけど、イメージとしては、アマ上級~セミプロもしくはプロ級、と言ったところでしょう。あくまでイメージですが・・・。
だから、途中から入ってきた人は、みんな上手いと言えば上手い。上手いんだが・・・自分と違う先生について練習してきた人の場合、剣術で言えばいわゆる他流ですから、意外なことを知らなかったり、できなかったりという場合がある(逆もまたあるとは思う)。同じリズムを叩いても「アフグル流」とは違うことをやっちゃう場合もある。
まあ、こちらもそれを承知でドラムチームに受け入れているわけだし、そういう違いが面白いってこともあるので、ある程度までは許容してるのですが、どうしても直してほしいときもある。
特に、その人を見込んだ場合は、やはりこちらのスタイルや技術、感覚を身につけてもらって、外様ではなく、より近しいチームの一員になってほしいのです。そこまで引き上げたい&引き込みたい。
そんなわけで、最近、新人ドラマーを鍛える方法を考えるようになりました。
ジェンベを叩くときに、大事なポイントは何か?それをどうしたら納得してもらえるか?どうやって練習したら体得できるか?
それって、スタイルによらない、クオリティの高いジェンベ演奏をする上で必要不可欠な技術(体の使い方や感覚も含む)ということになるんだが、そういうことを考えております。
で、だいぶ整理されてきました。
3つの音、なんてのも、もちろんそこに入るんだけど、もちろんそれだけではない。
これを練習していけば、マリだろうがギニアだろうが、たいていのリズムはちゃんと演奏できるようになる!ジェンベドラミングそのものが確実に上達する、というメソッド。
全てじゃないけど、いくつかの重要なメソッドは自分の中で固まってきました。
このブログでも、折をみて、少しずつ書き綴っていきたいと思います。
# by afgroove | 2010-04-28 01:16 | ドラミング

負傷2

前回、左肘を負傷した話を書いてから、いろんな人から「大丈夫ですか?」と声をかけていただきました。ありがとうございます!おかげさまで、今はほとんど治ってます。100%か?というと、まだ若干、急激にある方向に力を入れたときとか、体重を乗せたときに痛みはあるのですが。左腕に力をこめるときに、慎重に動くのが習慣になってきたので、無理して痛みが走るということはないです。まあ、そういう癖がつくこと自体、良くないとは言えるけどね。
今日もダンスクラスで叩きましたが、ほとんど困ることはなかったです。よかった!
しかし・・・思ったよりも時間かかりました。20日近くかな?つくづく、怪我しないように気をつけないといけないと思います。
# by afgroove | 2010-04-28 00:30



ジェンベ、アフリカンダンスその他音楽、リズム、身体にまつわる四方山話と日記

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